2007年11月5日月曜日

【40days@2007】Day28 - 時間がかかる

「神はあなたがたのうちによい働きを始められました。そして神はこの働きを継続さ
せ、イエス・キリストが再び来られる時に完成させてくださることを私は確信してい
ます。」(ピリピ 1:6、NCV)

果物を早く熟成させようとすると風味が失われてしまうように、霊的成熟にも長い時
間をかける必要があります。私たちは「どれだけ早く成長するか」に関心をもちます
が、神は私達が「どれだけたくましく成長するか」に関心を持っておられます。永遠
に向かう私達の人生を、永遠の視点から見ておられる神様は、決して先を急がれない
のです。キリストを受け入れた瞬間、神はあなたの人生に「上陸地点」を設けられま
す。あなたは、自分の人生を全て明け渡したつもりですが、その時点では自分で理解
している領域しかゆだねることができていません。それはそれで良いのですが、神様
はあなたの人生のすべての拠点を勝ち取るために何度も「攻撃」を繰り返され一生か
かってキリストに似たものとなるという最終目標を達成させられるのです。

神様は、瞬時に私たちを変えることがおできになりますが、ゆっくりと時間をかけて
育てられることを選ばれました。成長していくためには、どうしてそんなに時間がか
かるのでしょう?まず、私たちの理解の遅さがあります。聖書に登場するイスラエル
の民のように、私たちはいとも簡単に神から教わったことを忘れ、古い生きかたに逆
戻りしてしまうのです。次に、私達の古い習慣や生きかたが邪魔していることもある
でしょう。私達の問題や悪習慣の多くは一夜にして身についたものではないのですか
ら、それを取り除くには時間がかかるのです。また、私達の多くは自分の現実を直視
することを恐れています。自分の性格のゆがみと向き合うことへの不安が逃避という
牢獄に私たちを閉じ込め続けるのです。そして、私たちは成長に伴う変化を嫌がるも
のです。変化を伴わずに成長はないものの、それに伴う恐れや損失、そして痛みを恐
れるのです。古い生き方や欠陥は、ぼろぼろになるまで履きつぶされた靴のように自
分に馴染んでいるものです。そしてその上に、しばしば私たちは「それが私流の生き
かただ」というように、自己を確立していくものなのです。癖や傷、こだわりが自分
の一部となり、手放したら自分はどうなってしまうのかという不安を無意識のうちに
抱えているのです。成長に時間がかかる最後の理由は、新しい習慣を身につける難し
さがあげられます。キリストと似た者となるための方法は、新しい習慣の実践あるの
みであり、それには時間が必要です。繰り返し実践することで、品性が磨かれていき
ます。このような人格形成の習慣を私たちは「霊的訓練」と呼ぶのです。

あせらず、神様と歩調をあわせていくにはどうしたらいいのでしょうか?まずは、自
分の成長がノロノロとした歩みのように思えても、少しずつ「それぞれの季節に合わ
せて」前進していることを信じることです。次に、毎日あなたが学んでいることをノー
トや日記などにつけておくことです。神御自身について、自分自身について、人生に
ついて、人間関係について、神様が教えてくださっている洞察や教訓を書き留めるの
です。定期的に振り返り、学んだことを自分のものにすることの重要性を聖書は教え
ています。次に、神様の時刻表と自分のそれとが一致することはなく、往々にして私
たちは神様よりも急ぎがちであることを覚えることです。神様と自分自身に対して忍
耐強くあることです。神様は決してあせらず、いつも予定通りに事を進められます。
神様が偉大な魂をお造りになろうと思うときには、苦難や嵐をくぐりぬけることを許
されるのです。最後に、気落ちしないことです。神がなかなか行動してくださらない
と思える時があっても、神はあなたを拒絶されておられるわけではありません。これ
から先の道のりを考えるのではなく、自分がここまで来ることができたことを覚えて
感謝するのです。まだ完成には至ってはいませんが、以前の自分とも違っているので
す。自分自身に焦るとき、また周りから焦らされるとき、神様は自分をまだ完成され
たわけではないことを思い出してください。とにかく前進しつづけることです。カタ
ツムリでさえ、辛抱して(ノアの)箱舟に到達できたのですから!

今日のポイント:成熟に至る近道はありません。

考えてみましょう:霊的に成長していくうえで、もっと忍耐強く、そして根気強くあ
るべき分野は何でしょうか。


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